社長メッセージ

日本における医薬品・医療機器開発のプロフェッショナルとして、臨床開発を新たな視点でとらえ、患者さんとそのご家族に貢献する医薬品開発に全社一丸となって尽力して参ります。

 

ICONクリニカルリサーチ合同会社
社長 小川 淳(Atsushi Ogawa)

臨床開発業務においてCROの果たす役割は益々拡大しています。単なる臨床試験業務の受託に留まらず、医薬品・医療機器開発のプロフェッショナルとして、製薬企業やバイオテクノロジー企業に対して、効率的・効果的なソリューションをご提案し、クライアントの多様なニーズに応えられるサービスをフレキシブルに提供する存在が求められています。

特に当社はグローバルに事業を展開する国内外製薬会社・バイオテクノロジー企業を主要顧客としており、治験国内管理人(ICCC)として国内の臨床試験の管理を信頼して任せていただく機会もとても多いです。

日本においては、治験エコシステム導入推進事業により、治験手続きの簡略化や標準化が進められており、これまで以上に効率的な臨床試験が実施できる基盤が整備されつつあります。ICH の改訂に伴い、何が品質に多大な影響を与えるのか(Critical to Quality)という視点から濃淡をつけた品質管理が必要となり、これまでのようなデータ・手続きの完全性を全方位的に追及する従来の方法からの脱却が急務となっています。

当社ではこの機会を積極的にとらえ、グローバル標準に基づく臨床試験推進体制への変革を推進していきたいと考えています。

当社がクライアントにユニークかつ価値あるサービスを提供するための強みは下記の3点だと自負しております。

グローバルな事業基盤:

ICONグループは世界最大規模のCROの一つであり、北米、ラテンアメリカ、欧州、アジア、南アフリカ、オーストラリア、中東に拠点を持ち、55か国以上の拠点で41,900名以上の従業員を擁しています。あらゆる地域において当社のスタッフが高品質のサービスを、グローバル基準を保ちつつ、ローカルのニーズにも応えられるようにフレキシブルに提供する体制が整っています。
 

臨床開発における高い専門性:

当社の日本の組織には、日本において求められる臨床開発業務の経験値が高い専門家が多数所属しています。CROとしては珍しく、臨床薬理業務を専門とする部門を日本に有していますし、CTD作成・当局照会事項対応の経験値の高い薬事担当者・メディカルライターも多数有しています。また、データマネジメントやファーマビジランス、ラボラトリーやイメージング等についても自社サービスを提供しており、Pre INDからPost NDAまでの臨床開発業務全体を幅広く支援できるのが当社の強みです。また、グローバルにおいても希少疾患やワクチン、小児疾患に対する専門家からなる部門があるなど、医学・薬事の専門家を国内外で多数擁しています。
 

独自開発した先進のデータ・サイエンスとテクノロジー:

当社はArtificial Intelligence (AI)Robotic Process Automation (RPA)等のテクノロジーを臨床開発に活用することに積極的に取り組んでいます。テクノロジーの有効活用により日本においても、臨床試験・臨床開発をより効果的・効率的に実施できるように推進していきたいと考えています。
 

これら3つの強みを融合することで、クライアントの皆さまの開発戦略立案、当局相談、臨床試験の計画・実施、製造承認申請、製造販売後に渡る臨床開発業務全般に関して、柔軟性の高いサービスをご提供して参ります。

希少疾患や難治性疾患など既存の治療では大きな効果が見込めない疾患はたくさんあります。世界中の患者様に革新的な新治療オプションを一日でも早くお届けできるよう全社一丸となって尽力して参ります。

社長経歴

武田薬品工業株式会社を経てPRAヘルスサイエンスおよびICONに勤務し、約30年にわたり日本、米国、欧州での臨床開発に従事。新薬開発のグローバルプロジェクトチームのリーダーを務めた後、R&D本部(米国)の副社長としてR&Dポートフォリオとガバナンス管理全般を統括。その後英国で欧州開発センターの責任者を務める。20173月にPRAヘルスサイエンス株式会社の初代代表取締役社長に就任。ICONPRAを統合した2021年以降は社長としてICONの日本法人を指揮。
京都大学薬学部及び大学院修士課程を卒業・修了後、同大学院医学研究科博士課程修了。薬剤疫学博士。日本CRO協会理事。AMED 革新的先端研究開発支援事業インキュベートタイプ(LEAP)プログラムオフィサー。